12月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ) は、前月水準(▲50.4)よりマイナス幅が0.1ポイント拡大して▲50.5 となった。DI値は4月以降、低水準で一進一退を繰り返す不安定な動きをしてお り、11月にマイナス幅が小幅縮小の後、今月は再び若干拡大している。
業種別の業況DIを見ると、建設、製造、小売の3業種でマイナス幅が拡大し たが、卸売、サービスでは縮小した。DI値の水準はマイナス50台と依然として 低く、歳末商戦の低迷や競争激化、商品単価の下落、先行き不安感を訴える声が多 数寄せられており、中小企業の足元の景気は厳しい状況となっている。