2003年の調査結果

2003
12月

業況DIは2カ月連続で悪化、景況は依然、不透明感が続く

12月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲38.7)よりマイナス幅が0.3ポイント拡大して▲39.0となり、2カ月連続でマイナス幅が拡大した。
業種別の業況DIは、製造、小売を除く3業種でマイナス幅が拡大したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が若干拡大した。製造業を中心に、業況は好調との声はあるものの、依然DI値は低水準で、中小企業の足元では景況の停滞感が根強い。景気の先行きについても、期待するとの声の一方、公共事業の縮小や消費の低迷、競争激化など、不透明感を訴える声が寄せられている。

2003
11月

業況DIは5カ月ぶりに悪化、景況は依然、不透明感が続く

11月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲35.8)よりマイナス幅が2.9ポイント拡大して▲38.7となり、5カ月ぶりにマイナス幅が拡大した。
業種別の業況DIは、製造、サービスを除く3業種でマイナス幅が拡大したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が拡大した。一部に業況は好調との声はあるものの、依然DI値は低水準で、中小企業の足元では景況の停滞感が根強い。景気の先行きについても、期待するとの声の一方、公共事業の縮小や消費の低迷、競争激化など、不透明感を訴える声が寄せられている。

2003
10月

業況DIは7.6ポイント改善するも、先行きは依然、不透明感が続く

10月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲43.4)よりマイナス幅が7.6ポイント縮小して▲35.8となり、4カ月連続でマイナス幅が縮小し、平成12年11月以来、2年11カ月ぶりにマイナス30台となった。
業種別の業況DIについても、全業種でマイナス幅が縮小した。しかし、景況感に回復の兆しとの声があるものの、依然DI値は低水準で、中小企業の足元では、業況の停滞感が根強い。景気の先行きについても、期待するとの声の一方、公共事業の縮小や、依然として消費の低迷、競争激化などを訴える声が寄せられている。

2003
9月

業況DIは引き続き改善するも、依然、低水準

9月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲45.0)よりマイナス幅が1.6ポイント縮小して▲43.4となり、3カ月連続でマイナス幅が縮小した。
業種別の業況DIは、小売を除く4業種でマイナス幅が縮小したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が縮小した。しかし、一部に景気回復の兆しを指摘する声があるものの、依然DI値の水準は低く、中小企業の足元では、業況の停滞感が続いている。景気の先行きについても、期待するとの声が一部にある一方、公共事業の縮小や、消費の低迷、競争激化などを訴える声が寄せられている。

2003
8月

業況DIのマイナス幅は2カ月連続で縮小するも、景況は依然、停滞感が続く

8月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲47.6)よりマイナス幅が2.6ポイント縮小して▲45.0となり、2カ月連続でマイナス幅が縮小した。
業種別の業況DIは、卸売を除く4業種でマイナス幅が縮小したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が縮小した。しかし、製造業を中心に、一部に景気の先行きに期待との声があるものの、依然DI値の水準は低く、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、引き続き停滞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、冷夏の影響、消費低迷と単価下落などを訴える声が寄せられている。

2003
7月

業況DIのマイナス幅は2カ月ぶりに縮小するも、景況は依然、停滞感が続く

7月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲49.1)よりマイナス幅が1.5ポイント縮小して▲47.6となり、2カ月ぶりにマイナス幅が縮小した。
業種別の業況DIは、卸売、小売でマイナス幅が拡大したが、建設、製造、サービスで縮小したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が縮小した。しかし、依然DI値の水準は低く、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、停滞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、天候不順の影響、消費低迷とデフレ不況に伴う競争激化、単価下落などを訴える声が寄せられている。

2003
6月

業況DIのマイナス幅が5カ月ぶりに拡大、景況は依然、停滞感が続く

6月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲47.8)よりマイナス幅が1.3ポイント拡大して▲49.1となり、5カ月ぶりにマイナス幅が拡大した。
業種別の業況DIは、建設、卸売でマイナス幅が縮小し、小売で横ばいとなったが、製造、サービスでマイナス幅が拡大し、全産業合計の業況DIもマイナス幅が拡大した。依然、DI値の水準はマイナス50前後の低水準で推移しており、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、停滞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、消費低迷とデフレ不況に伴う競争激化、単価下落などを訴える声が寄せられている。

2003
5月

業況DIのマイナス幅は若干縮小するも、景況は依然、停滞感が続く

5月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲50.1)よりマイナス幅が2.3ポイント縮小して▲47.8となり、2カ月ぶりにマイナス幅が縮小した。
業種別の業況DIは、全業種でマイナス幅が縮小したが、依然、DI値の水準は低く、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、停滞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、所得の減少等に伴う消費低迷と単価下落に加え、新型肺炎SARSや金融問題などを懸念する声が寄せられている。

2003
4月

景況は低水準で足踏み状態が続く

4月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲50.1)と同じ▲50.1となり、横ばいだった。
業種別の業況DIを見ると、サービスを除く4業種でマイナス幅が縮小したが、卸売を除く3業種の縮小幅はわずかであり、全産業合計の業況DIは横ばいとなった。全産業の水準は7カ月連続マイナス50台の低水準で推移しており、イラク戦争は早期終結したものの、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと、不況の常態化による閉塞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小、株価の低迷、所得の減少等に伴う消費低迷と単価下落に加え、主にアジア諸国での新型肺炎(SARS)の流行など、悪化材料の増加を懸念する声が多く寄せられている。

2003
3月

景況は引き続き低水準 イラク開戦により高まる悪化懸念

3月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲50.7)よりマイナス幅が0.6ポイント縮小して▲50.1となり2カ月連続でマイナス幅が若干縮小した。昨年4月以降、低水準で一進一退を繰り返す不安定な動きをしてきたDI値は、12月、1月と2カ月連続でマイナス幅が若干拡大した後、2月、3月と再び若干縮小した。
業種別の業況DIを見ると、製造、サービスでマイナス幅が縮小したが、他の3業種でマイナス幅が拡大した。また、全産業合計の業況DIの水準は6カ月連続でマイナス50台の低水準で推移しており、中小企業の足元では、不況の常態化による閉塞感が漂っている。景気の先行きについては、イラク戦争の開戦の影響と、戦争長期化への懸念、新年度の公共事業の縮小など、悪化材料が増えていることを訴える声が多く寄せられている。

全産業業況DIの推移

商工会議所LOBO調査結果は、広くご利用いただくことができます。

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