2月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲52.8)よりマイナス幅が2.1ポイント縮小して▲50.7となり、3カ月ぶりにマイナス幅が若干縮小した。昨年4月以降、低水準で一進一退を繰り返す不安定な動きをしてきたDI値は、12月、1月と2カ月連続でマイナス幅が拡大した後、再び若干縮小した。
業種別の業況DIを見ると、卸売を除く4業種でマイナス幅が縮小したが、全産業合計の業況DIの水準は5カ月連続でマイナス50台の低水準で推移しており、公共事業の縮小、イラク問題や、年度末にかけての金融危機への不安など、中小企業の足元では景気の先行きに対して悲観的な見方が広がり、閉塞感を訴える声が多く寄せられている。