12月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース。以下同じ)は建設業、製造業、卸売業で前月水準に比べてマイナス幅が縮小したものの、小売業、サービス業でマイナス幅が拡大したことから、DI値は前月水準よりマイナス幅が0.7ポイントと僅かながら拡大したが、総体的には前月とほぼ同水準の▲43.4となった。昨年8月の調査開始以来の最低値(▲66.9)の後、本年4月までマイナス幅の縮小傾向が続いていたが、その後、マイナス幅の縮小傾向は一進一退の状況が続いている。中小企業の景況は下げ止まり、改善の傾向も一部窺われるが、回復へのはっきりとした動きは依然見えない。マイナス水準での推移は平成3年4月以来105ヶ月連続、マイナス2桁水準での推移は同年9月以来100ヶ月連続となった。