5月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲26.8)よりマイナス幅が0.3ポイント拡大して▲27.1となり、5カ月ぶりにマイナス幅が拡大した。
業種別の業況DIは、建設、製造、サービスの3業種でマイナス幅が縮小したが、卸売、小売で拡大したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が拡大した。中小企業の足元の景況の停滞感は薄れてきてはいるものの、依然DI値は低水準で、業種間、企業間の格差も大きい。景気の先行きについても、回復に期待するとの声の一方、依然として消費の低迷や、公共事業の縮小、素材価格の高騰による仕入コストの上昇などの不安材料を訴える声が寄せられている。