5月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲50.1)よりマイナス幅が2.3ポイント縮小して▲47.8となり、2カ月ぶりにマイナス幅が縮小した。
業種別の業況DIは、全業種でマイナス幅が縮小したが、依然、DI値の水準は低く、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、停滞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、所得の減少等に伴う消費低迷と単価下落に加え、新型肺炎SARSや金融問題などを懸念する声が寄せられている。