7月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲31.1)よりマイナス幅が5.4ポイント縮小して▲25.7となり、3カ月ぶりにマイナス幅が縮小した。
業種別の業況DIは、卸売を除く4業種でマイナス幅が縮小したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が縮小した。製造業を中心に業況は好調との声や、猛暑の影響により夏物商品が売上増といった声の一方、中小企業の足元の業種間、企業間の格差は大きい。景気の先行きについても、回復に期待するとの声の一方、依然として消費の低迷や、公共事業の縮小、素材価格の高騰による仕入コストの上昇などの不安材料を訴える声が寄せられている。