7月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲49.1)よりマイナス幅が1.5ポイント縮小して▲47.6となり、2カ月ぶりにマイナス幅が縮小した。
業種別の業況DIは、卸売、小売でマイナス幅が拡大したが、建設、製造、サービスで縮小したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が縮小した。しかし、依然DI値の水準は低く、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、停滞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、天候不順の影響、消費低迷とデフレ不況に伴う競争激化、単価下落などを訴える声が寄せられている。