4月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲35.6)よりマイナス幅が0.4ポイント縮小して▲35.2となった。マイナス水準での推移は平成3年4月から109ヶ月、また平成3年9月から104ヶ月連続してマイナス2桁水準となっている。昨年4月以来DI値の水準は▲40ポイント台で一進一退の動きを続けてきた後、3月に大幅なマイナス幅の縮小(7.2ポイント)が見られたが、4月はさらに若干の縮小となった。各業種では消費や設備投資の動向に依然停滞基調が続き、厳しい業況を訴える声は引き続き多いものの、業況の好転や先行きへの期待感を指摘する声も増加しており、足元の景気は引き続き低迷を続ける中に、一部回復の兆しも見られる。