10月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、卸売業、建設業および製造業でマイナス幅が前月水準に比べて拡大したことから、前月水準(▲58.2)よりマイナス幅が0.8ポイント拡大して▲59.0となった。昨年10月以降、業況の悪化傾向が続いている。また、全産業合計の業況DI▲59.0は、平成10年12月以来の低水準。前月の米国同時多発テロやマイカルの民事再生法申請等、依然として景気回復の材料が見当たらない状況が続いているうえ、狂牛病問題に関連した消費の落ち込みや先行き不安に起因する消費者心理の冷え込みが強まるなど、先行きに対する不安感が一段と深刻化しており、地域経済や足元の景況感は、さらに厳しい状況にある。