11月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ) は、前月水準(▲52.3)よりマイナス幅が1.9ポイント縮小して▲50.4 となった。DI値は4月以降、一進一退を繰り返しており、9、10月にマイナス 幅が小幅拡大の後、今月は再び小幅縮小し、不安定な動きを示している。
業種別の業況DIを見ると、建設、製造、卸売の3業種でマイナス幅が縮小した が、小売、サービスでは拡大した。DI値の水準はマイナス50台と依然として低 く、消費の低迷や競争激化、商品単価の下落、先行き不安感を訴える声が多数寄せ られており、中小企業の足下での景気の回復感は感じられない。