11月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、卸売業、製造業および建設業でマイナス幅が前月水準に比べて拡大したことから、前月水準(▲37.3)よりマイナス幅が1.5ポイント拡大して▲38.8となった。今年3月に大幅な(7.2ポイント)マイナス幅縮小が見られた後は、概ね横ばい傾向で推移しているが、最近2ヵ月は連続してマイナス幅拡大となるなど、中小企業の景況に停滞感が続いている。改善の兆しも一部見受けられるものの、地域経済や足元の景況感は、依然として厳しい状況にある。なお、マイナス水準での推移は平成3年4月から116ヵ月、また平成3年9月から111ヵ月連続してマイナス2桁水準となっている。