3月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲50.7)よりマイナス幅が0.6ポイント縮小して▲50.1となり2カ月連続でマイナス幅が若干縮小した。昨年4月以降、低水準で一進一退を繰り返す不安定な動きをしてきたDI値は、12月、1月と2カ月連続でマイナス幅が若干拡大した後、2月、3月と再び若干縮小した。
業種別の業況DIを見ると、製造、サービスでマイナス幅が縮小したが、他の3業種でマイナス幅が拡大した。また、全産業合計の業況DIの水準は6カ月連続でマイナス50台の低水準で推移しており、中小企業の足元では、不況の常態化による閉塞感が漂っている。景気の先行きについては、イラク戦争の開戦の影響と、戦争長期化への懸念、新年度の公共事業の縮小など、悪化材料が増えていることを訴える声が多く寄せられている。