6月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲47.8)よりマイナス幅が1.3ポイント拡大して▲49.1となり、5カ月ぶりにマイナス幅が拡大した。
業種別の業況DIは、建設、卸売でマイナス幅が縮小し、小売で横ばいとなったが、製造、サービスでマイナス幅が拡大し、全産業合計の業況DIもマイナス幅が拡大した。依然、DI値の水準はマイナス50前後の低水準で推移しており、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、停滞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、消費低迷とデフレ不況に伴う競争激化、単価下落などを訴える声が寄せられている。