8月の景況をみると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、前月水準(▲47.6)よりマイナス幅が2.6ポイント縮小して▲45.0となり、2カ月連続でマイナス幅が縮小した。
業種別の業況DIは、卸売を除く4業種でマイナス幅が縮小したため、全産業合計の業況DIもマイナス幅が縮小した。しかし、製造業を中心に、一部に景気の先行きに期待との声があるものの、依然DI値の水準は低く、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、引き続き停滞感が漂っている。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、冷夏の影響、消費低迷と単価下落などを訴える声が寄せられている。